新型コロナ、感染急増前に「アラート」 神奈川県
神奈川県は20日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言解除後、再び感染拡大への注意が必要になった場合に、県民に外出自粛などの感染予防対策を呼びかける「神奈川警戒アラート」の内容を発表した。指標を設けて感染者の増加を初期段階で把握し、急激な感染拡大を抑える狙いだ。感染や医療体制などの状況を見極めて総合的に判断する。

同アラートは、政府から新型コロナへの重点的な対策が必要な「特定警戒都道府県」に再指定される手前の段階で発動する。県のホームページやSNS(交流サイト)などを通じて周知する。
発動の基準には、専門家が開発した指標「K値」を参考にする。直近1週間の陽性者数を総陽性者数で割って求める。小さいほど収束に向かっていることを意味する。K値が、事前に予想する感染者数の推移の値を大幅に4日連続で上回った場合、発動の1つの目安とする。K値は今後、県が運営する新型コロナの特設サイトで公開するという。
そのほか、新規感染者数が10人以上になった場合や、新規感染者のうち感染経路が分からない人が半分以上いる場合なども基準とする。
また、県は新規感染者に濃厚接触した可能性がある人を特定し、SNSのLINEを通じて通知する取り組みも始めると発表した。店舗にQRコードを掲示してもらい、LINEを利用している客には来店の都度読み取ってもらい、様々な客の来店日時などのデータを蓄積していく。ある店で新規感染者と同じ時間にいたことがわかった場合に、該当者に注意を呼びかける仕組みだ。

新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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