ワタミ、休業店の従業員を異業種に派遣
大阪の人材派遣会社を買収

2020/5/20 17:15
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居酒屋大手のワタミは20日、人材派遣業に参入すると発表した。大阪市の人材派遣会社を買収し、新会社「ワタミエージェント」を立ち上げた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で休業している自社の従業員を人手不足に悩む小売店や農家に派遣する。新型コロナ感染の収束が見通せないなか、他業種への就労を促して従業員の雇用維持につなげる。

大手居酒屋チェーンが人材派遣会社を立ち上げるのは珍しい。20日付でIT(情報技術)コンサルティングのITbookホールディングス傘下の人材派遣会社、i-NEXT(大阪市)をワタミの子会社とする譲渡契約を結んだ。買収額は非公表。6月から全国のスーパーや農業、介護施設にワタミの従業員を派遣する。

休業店舗の正社員約780人とアルバイト約1万人のうち、希望者が派遣対象となる。ワタミは4月まで休業中の正社員の給与を全額支払っていた。派遣後はワタミエージェントが派遣先企業との契約に応じて給与を支払う。

ワタミは新型コロナの影響で「鳥メロ」や「ミライザカ」といった直営の居酒屋約400店を4月から休業している。5月初旬には首都圏地盤のスーパー「ロピア」に従業員の一部を出向させる取り組みを始めた。人手不足が深刻な他社からの問い合わせが相次ぎ、人材派遣業への参入を決めた。

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