粗鋼生産、10年ぶりの1億トン割れ 3月も12%減

2020/5/20 12:20
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日本鉄鋼連盟が20日までに発表した2019年度の国内粗鋼生産量は前年度比4.3%減の9843万トンだった。米中貿易摩擦の長期化による経済停滞に加え、新型コロナウイルスの感染拡大も下押し要因となり、10年ぶりの1億トン割れとなった。

日本製鉄などは高炉の一時休止を相次ぎ決めている(北九州市の九州製鉄所八幡地区)

粗鋼生産量が1億トンを下回るのはリーマン・ショックの影響で各社が高炉を一時休止し、9644万トンだった09年度以来だ。米中貿易摩擦の長期化で需要が縮小したほか、昨秋に日本列島を襲った台風など自然災害も影響。さらに新型コロナの影響も打撃となり、3月の粗鋼生産量は前年同月比12.5%減の795万トンと2桁減となった。

20年度はさらに粗鋼生産量は落ち込む見通しだ。自動車メーカーの工場停止を受け、日本製鉄やJFEスチールといった鉄鋼大手は高炉を相次ぎ一時休止している。「新型コロナが9月末までに収束しても8千万トンを下回るだろう」(日鉄の橋本英二社長)との見方もあり、鉄鋼業界の厳しい状況は続きそうだ。

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