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台湾蔡総統、2期目始動 就任式で中国に対話呼びかけ

(更新)

【台北=伊原健作】台湾で20日、1月の総統選で再選された蔡英文(ツァイ・インウェン)総統(63)の2期目の就任式が開かれた。蔡氏は就任演説で、「(中国が統一の際に高度な自治を認めるとする)『一国二制度』を受け入れない」と表明した。一方で中台の「平和で安定した現状を維持する」として独立を警戒する中国側に配慮も示し、対話を呼びかけた。

就任式は台北市の総統府などで行われた。任期は4年間で、3選は禁止。副総統には前行政院長(首相)の頼清徳氏(60)が就任した。

蔡氏は就任演説で「一国二制度」の拒絶を明言し、中国が「台湾海峡の現状を破壊することは受け入れない」とした。一方で現行の憲法や中台関係に関する法制度を維持するとし、台湾独立はしないと示唆。中国側に「平和で民主的な、対等の対話」に応じるよう呼びかけた。

演説では、中国大陸と台湾が1つの国に属するという「一つの中国」原則は認めず、対中関係は停滞が続く公算が大きい。18~19日に開かれた世界保健機関(WHO)総会では中国の圧力でオブザーバー参加もできず、国際社会で孤立するリスクを抱える。

蔡氏は「米国や日本、欧州など(民主主義の)価値観を共有するパートナーとの関係を深める」と述べた。「インド太平洋地域の安定と繁栄に貢献する」とし、国際的な連帯を築くことで孤立を回避する考えを示した。

蔡政権は新型コロナウイルス対策が奏功し、19日までに12日連続で新規感染者が出ず、累計感染者数も440人にとどまる。蔡氏は新型コロナが人々の生活から産業、国際情勢まで広範な変化をもたらすと指摘。台湾にとって「試練と同時にチャンスにもなる」とし、国際社会での存在感向上につなげる方針だ。

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