VW社長への訴追、打ち切り 排ガス不正の開示遅れ問題

2020/5/20 4:45
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【フランクフルト=深尾幸生】ドイツの検察当局が独フォルスワーゲン(VW)の現役社長に対する訴追を打ち切ったことが19日わかった。複数の現地メディアが報じた。2015年に発覚したディーゼル車の排ガス不正問題で意図的に公表を遅らせ株価形成をゆがめた罪で、検察はヘルベルト・ディース社長など3人を19年9月に起訴していた。

VWの執行トップのディース社長(右)と監督トップのペッチュ監査役会長=ロイター

ディース社長のほか、最高意思決定機関である監査役会のハンス・ディーター・ペッチュ会長への訴追も終わった。VWは両者の訴訟手続きを終わらせるため900万ユーロ(約10億6千万円)を支払うことで検察と合意した。

同時に起訴され、発覚時に社長だったマルティン・ヴィンターコーン氏については明らかになっていない。

VWの排ガス不正は15年9月18日に米国で公になった。全世界で約1100万台のディーゼル車が有害物質の排出を不正に操作するソフトウエアを搭載。VWはこれまでに300億ユーロを超える罰金や賠償金を支払った。

同社株を巡っては、不正発覚直後に株価が急落したことで投資家が損失を被ったとの告発を受け、検察が捜査しディース社長らの刑事訴訟の手続きを進めていた。

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