ロシアGDP1~3月は1.6%増 次期はマイナス9%予測

2020/5/20 0:43
保存
共有
印刷
その他

【モスクワ=小川知世】ロシア連邦統計局は19日、1~3月期の実質国内総生産(GDP、速報値)が前年同期に比べて1.6%増えたと発表した。2019年10~12月期の2.1%増から減速した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で原油の需要が減り、貨物輸送などが振るわなかった。ロシアで外出制限が本格化した4月以降は成長率のさらなる悪化が予想される。

新型コロナの感染拡大でロシア経済の打撃が深まっている(18日、モスクワの鉄道駅での消毒)=ロイター

1~3月期はGDPの約5割を占める消費や製造業が伸びた一方で、3月に貨物輸送や鉱業が落ち込んだ。経済発展省によると、3月の経済成長率は前年同月比で1%を下回り、1~2月から減速した。欧州などでの移動制限の拡大を受けて主要な輸出品である原油など外需の減少が響いた。

ロシア経済への打撃は4月以降に深まっている。インタファクス通信は19日、経済発展省の予測として4~6月期の経済成長率が前年同期比マイナス9.5%となり、世界金融危機の影響を受けた09年の水準まで落ち込むと報じた。ロシア中央銀行は20年通年の成長率をマイナス4~6%と予測している。

ロシアでは新型コロナの感染対策として3月下旬から5月11日までを「非労働期間」と定め、各地で外出制限が取られた。モスクワでは12日から建設業と製造業が再開したが、飲食店などの営業停止や外出制限は31日まで延長された。感染者数は19日までに30万人に迫り、米国に次いで世界で2番目に多い。1日当たりの新規感染者数は4日連続で1万人を下回った。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]