神戸のパンダ「タンタン」が中国に返還 高齢理由に

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兵庫
2020/5/19 16:57
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中国へ返還されることが決まったジャイアントパンダの「タンタン(旦旦)」(19日、神戸市立王子動物園)

中国へ返還されることが決まったジャイアントパンダの「タンタン(旦旦)」(19日、神戸市立王子動物園)

神戸市は19日、市立王子動物園(同市灘区)で飼育している唯一のジャイアントパンダ「タンタン(旦旦、雌24歳)」を中国に返還すると発表した。阪神大震災からの復興を願い2000年に中国から借り受けたが、貸与契約の期限を迎えるのに伴い、生まれ故郷に戻ることになった。

王子動物園に別のパンダが貸与される予定は現時点では決まっておらず、神戸でのパンダ飼育の歴史は約20年でいったん途切れる。国内でパンダを見られるのは、上野動物園(東京・台東)の3頭と、アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)の6頭だけになる。

日本に貸与されたパンダが契約期間を満了して中国に戻るのは初めてという。タンタンは7月15日に期限を迎えるが、新型コロナウイルスの影響で日本と返還先の四川省を結ぶ直行便が停止していることから、返還時期は今後詰めるという。

タンタンは00年7月に「コウコウ(興興)」とともに来日した。人工授精による繁殖に取り組んだが、07年には死産、08年は出産4日目に赤ちゃんが死亡。10年9月には、02年に交代で来日した2代目のコウコウが急死し、タンタンだけが飼育されていた。

神戸市は新たな雄雌のペアの貸与や、タンタンの契約延長を中国に求めていた。中国側はタンタンが人間でいえば60~70歳代になり、中国の方が高齢のパンダの飼育環境やノウハウが整っているとの理由から、4月に文書で返還を求めてきた。

19日に記者会見した同園の上山裕之園長は「残念だが、タンタンには20年間ありがとうと言いたい」と述べ、今後は中国側に新たなつがいの貸与を依頼するとしている。

王子動物園の入園者数はパンダがきた00年度に前年度の2倍の約200万人に増え、その後もパンダ人気で100万人を超える来園が続いた。現在は新型コロナの感染拡大防止のため閉園しているが、6月1日から抽選方式で再開する。

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