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コロナ禍でも堅調 医療系のスタートアップ投資

CBINSIGHTS
新型コロナウイルスの影響でスタートアップ企業への投資が世界的に冷え込む中、健闘しているのが医療分野だ。CBインサイツの調査では、2020年1~3月期の世界の医療関連スタートアップへの投資額は前四半期に比べて微増となった。中でも北米の医療スタートアップ企業への投資額が大きく増えた。
日本経済新聞社は、スタートアップ企業やそれに投資するベンチャーキャピタルなどの動向を調査・分析する米CBインサイツ(ニューヨーク)と業務提携しています。同社の発行するスタートアップ企業やテクノロジーに関するリポートを日本語に翻訳し、日経電子版に週2回掲載しています。

1~3月期の世界の医療スタートアップへの投資額は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な流行)への懸念をよそに、前四半期に比べてやや増えた。投資家が中期段階の北米スタートアップ企業に集中的に資金投入したからだ。

1~3月期の医療関連スタートアップへの投資額は前四半期比で4%増え、投資件数は同6%減少した。

投資額の増加の多くは、北米の医療スタートアップへの投資が大きく増えたことによるものだ。1~3月期の北米の医療スタートアップへの投資額は前四半期比35%増となった。

一方、アジアは同42%減、欧州は同30%減だった。また、アフリカ、中南米、オーストラリアでは同162%増え、過去最高に達した。

1~3月期の世界の医療業界の主な投資案件は次の通りだった。

・細胞療法を手がける米ライエル・イミュノファーマ(Lyell Immunopharma)が3月に実施したシリーズC(調達額4億9300万ドル、以下同)

・眼科診療所の運営組織、米レティーナ・コンサルタンツ・オブ・アメリカ(Retina Consultants of America)が3月に実施した未公開株(PE)ラウンド(3億5000万ドル)

・処方薬配送を手がける米アルト・ファーマシー(Alto Pharmacy)が1月に実施したシリーズD(2億5000万ドル)

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