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主婦考案のフェースシールド 全国の医療機関で活用

新型コロナウイルスの感染拡大で医療現場の物資が足りない中、名古屋市の主婦のアイデアで作られた「フェースシールド」が全国各地で活用されている。東京で町工場を営む兄の協力を得て開発した。使いやすさと価格の安さが評判となり、これまでに病院などから12万枚以上の注文が寄せられている。

顔を飛沫感染から防ぐ組み立て式のフェースシールドを考えたのは名古屋市瑞穂区の主婦、長崎智子さん(53)。4月、たまたま目にしたニュースで医療従事者が物資不足で困っていることを知った。「どうにか手助けしたい」と思い、ペットボトル容器に使われるポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を工場で扱う兄に相談。簡単な図面を描いてアイデアを伝えると、2日後に50枚ができた。

仙台市の小児科医院に手紙を添えて寄付したところ、仙台市医師会から5千枚の注文があった。その後フェイスブックを通じて医療関係者らに知られ、名古屋市役所や名古屋市医師会、高速道路公社、青森県内の病院などに1万枚以上を納めた。東京や神奈川のクリニックや歯科医院からも注文が寄せられている。

注文が増えたため、寄付から販売に切り替えたが、利益を上げるのが目的でないため、1枚あたり税込み360円の低価格に抑えた。一般的なフェースシールドと比べて軽量で、長時間使っても疲れにくいという。1分ほどで簡単に組み立てられ、手や顔を傷つけないよう断面には波状の特殊加工を施している。

長崎さんは大学で英米文学を学び、結婚後は主婦業一筋。兄の仕事とは関わりがなく、「領収書の書き方も知らなかった」と笑う。

5月半ばに会社を立ちあげた。個人や家庭にも使ってもらえるよう、販売ルートを広げたいという。学校の再開に向け、小中学生用のフェースシールドも新たにつくった。政府による緊急事態宣言の解除で、今後は口元だけを覆うものなども開発する。長崎さんは「日常的なエチケット用品として広めていきたい」と語る。

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