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神奈川県で広がるドライブスルー販売 飲食店や生鮮で

外出自粛 変わる「食」(下)

「お家で横浜中華街を楽しもう」。横浜中華街(横浜市)の約20店が参加するドライブスルー販売が13日、始まった。受取場所は中華街の観光バス向け駐車場で、事前に各店に注文した商品を受け取る仕組みだ。点心やチャーハンなど定番品のほか、紹興酒や調味料などを幅広く販売している。

横浜中華街は約20店がドライブスルー販売に取り組む(横浜市)

購入者は運転席の窓越しに商品を受けとる。感染防止のため、徒歩での受け取りは禁止とした。商品は各店舗に直接電話で注文し、当日予約も可能だ。外出自粛で中華街への来訪者が減少するなか、売り上げ確保に向けた取り組みだ。

参加店舗の一つ、江戸清(横浜市)では主力の「ブタまん」の販売が好調だ。週末は家族連れの利用が多く、予約の電話が集中して対応が追いつかない時もあったという。商品の受取場所を統一することで「複数店の商品を一緒に受け取れることが好評の要因ではないか」(担当者)とみる。

ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル(横浜市)は入り口の車寄せスペースを活用して、ドライブスルー販売を導入した。ホテル内のレストランで調理した商品を提供。若鶏の丸焼きやローストビーフセットなど2~4人用がほとんどで、1万円以上の商品もある。外出自粛が続くなか、家族でのパーティー需要が高まっているとみて販売を始めた。

同ホテルのレストランは現在、ルームサービスを除いて休業している。ただ、宿泊客は伸びておらず、ドライブスルー販売が重要な売り上げチャネルの一つとなっている。母の日などイベントに合わせた需要もあり、好評を受け18日にはデザートなど商品を拡充した。

緊急事態宣言で電車利用や徒歩外出の自粛が進む一方、マイカーでの買い物は増えている。食材購入にもドライブスルーを活用しようと、神奈川県大和市内では「ドライブスルー八百屋」が16日に開業した。

青果卸のフードサプライ(東京・大田)が運営しており、事前に注文を受けた野菜や果物、コメなどのセットを販売する。受取場所には物流拠点を活用。初日は悪天候にもかかわらず250以上のセット商品が売れたという。

同社は業務用の食材卸が主力事業だが、新型コロナの影響で多くの飲食店は休業や営業短縮が続く。売り先のない食材の活用として、一般向けのドライブスルー販売を考案した。約20商品が入ったセットで3500円と通常より2割ほど安く、食品ロスの防止にも一役買っている。

マイカーでの移動は電車などに比べて感染リスクを抑えられるが、店舗に人が集中すれば「3密」状態になる懸念もある。JAさがみ(神奈川県藤沢市)の直営直売所は来店者が宣言前に比べて多いところで1.4倍に増えた。「平時なら非常にうれしいが、従業員も守らないといけない」(担当者)と8つの直売所で一時的に土日を臨時休業とした。

外出自粛が長期化するなか、飲食店や食材販売業者などはこれまでなかった販売手法を模索している。新型コロナ収束後も新しい生活スタイルが定着すれば、「食」の提供方法はさらに多様になってくる。

(牛山知也、浦崎唯美子が担当しました)

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