仏伊など欧州6カ国、株の空売り禁止解除 19日から

2020/5/19 0:25
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【ロンドン=篠崎健太】フランスやイタリアなど欧州6カ国の証券監督当局は18日、新型コロナウイルス感染拡大による市場環境の悪化を受けて実施していた株式の空売り禁止措置を、同日いっぱいで解除すると発表した。投資家のリスク回避度合いを映す相場変動率の低下などを踏まえ、市場が落ち着いてきたと判断した。

欧州6カ国は3月中旬から株の空売りを禁止していた(イタリア・ミラノの証券取引所、2月)=ロイター

規制解除を決めたのは仏伊の他にオーストリア、ベルギー、ギリシャ、スペインの当局。6カ国は新型コロナによる株価急落に対する市場安定策として、3月中旬から新規の空売りや売り持ち高の積み増しを禁じていた。

欧州の主要50社でつくる株価指数の予想変動率を示す「Vストックス」は直近では30前後と、3月上旬に急騰する前の水準まで下がった。オーストリア金融市場機構(FMA)は「投機的空売りの禁止は投資家保護に不可欠で適切、効果的だった」と説明した。解除は「正常化に向けた重要な一歩で、投資家にとって前向きな兆候だ」と強調した。

空売り禁止をめぐっては、投資家からリスク回避の手段が縛られると批判も出ている。英国とドイツは空売り禁止に参加しておらず、欧州内で対応に差が出ていた。

一方、欧州連合(EU)の金融監督当局である欧州証券市場監督機構(ESMA)は同日、市場参加者に売り持ち高の報告義務を課す水準を、発行済み株式の0.1%以上とする臨時措置は続くと発表した。従来は0.2%以上の空売りで報告を求めてきたが、3月16日に引き下げていた。

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