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外国籍乗員に「頑張って」 横浜客船の夫婦、長崎

長崎市に停泊し、乗員の新型コロナウイルス感染が拡大したイタリア籍クルーズ船「コスタアトランチカ」は、外国籍乗員の帰国や医療支援が進み、月内にも出港する見通しだ。20日で最初の感染確認から1カ月。乗客乗員が集団感染した横浜のクルーズ船に乗っていた長崎県の60代男性は妻の感染を振り返り「自分の身に起こるかもしれない」と警鐘を鳴らし、船内待機を続ける乗員らに「苦しいだろうが、頑張って」とエールを送る。

長崎市に停泊中のイタリア籍クルーズ船「コスタアトランチカ」(4月)

夫婦は1月20日に横浜から「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船。香港などを回って下船するはずだったが、感染判明で船内待機を強いられた。妻は2月19日に陽性が判明し東京の病院に搬送。男性も濃厚接触者として、埼玉県の税務大学校の寮で「隔離生活」を送った。妻は回復し、夫婦はそれぞれ3月上旬までに長崎に戻り暮らしている。

コスタアトランチカは三菱重工業長崎造船所(長崎市香焼町)で修繕後の4月20日、乗員の感染が判明し、同日時点の乗員623人のうち計149人が陽性だった。男性はニュースで感染拡大を知り「大変なことになった」と自身の経験が頭をよぎった。

田上富久市長は、市民の感染者がほとんどいないことなどから、乗員からの市中感染はないとの認識だ。しかし、地元住民に不安が広がり、インターネット上で「迷惑だ」「早く出て行け」といった言葉が飛び交った。

「病気になるのはその人たちのせいではない」。男性はウイルスの脅威を改めてそう考える。自分たちは誹謗(ひぼう)中傷を受けなかったが、異国の地で船内待機する乗員たちのことは人ごととは思えない。「新型コロナ感染はいつか自分の身に起こることかもしれない。2つのクルーズ船の教訓をみんなで生かしてほしい」〔共同〕

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