北陸3県、客足はまだら模様 金沢の観光客戻り鈍く

2020/5/18 19:30
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北陸3県による休業要請が一部解除されて18日から営業を再開した店舗や施設では、客の戻り具合がまだら模様になっている。百貨店の大和香林坊店(金沢市)には通常の平日並みの来店客があったが、遊園地や映画館などでは客の戻りは「ポツリポツリ」といった声も。国は県境をまたいだ移動を自粛するよう要請していることから、観光客の戻りも鈍いようだ。

大和香林坊店には営業を再開した午前10時、約100人の顧客が訪れた。午後3時時点での来店客はいつもと同程度。担当者は「営業の再開を待っていた、というお客の声をよく聞いた」と語る。家族連れや夫婦が目立ち、化粧品などを買う人が多かった。夏物の洋服や制服などの購入も目立っているという。

一方、富山県魚津市の遊園地、ミラージュランドでは客の戻りは鈍い。18日から営業を再開したが、担当者は「来客者はポツリ、ポツリとしか来ていない。日頃と比べるとずいぶん少ない」と話す。密閉性の高い空間を使う5施設は休止し、乗り物も利用のたびに消毒をするといった感染拡大防止策をとっている。「自粛ムードが続き、お客もなかなか戻らないのでは」と心配する。

福井市の映画館「テアトルサンク」は新作映画の製作が止まっており、昔の人気作をそろえた。ただ、来場者は1上映あたり2~3人。担当者は「映画が好きな人が待ちかねたように来ているようだ。新作が上映されるころには客も戻ってきてほしい」と話した。

観光客も少ない。通常なら平日も混雑する金沢の観光地、近江町市場。大型連休明けから魚や野菜を買う地元客が戻り始めたが「観光客は全く戻っていない。商店街は静かな状態が続いている」(近江町市場商店街振興組合の担当者)という。

石川県は飲食店への営業時間短縮の協力要請を解除したが、市場では休業を続ける店が多い。「県境をまたいだ移動の自粛が要請されていることもあり、商店街として観光客へのPRはしにくい状態だ」(同)という。

外出の自粛ムードが続く中、家で本を読む人は増えている。18日に再開した富山市立図書館では、午前中だけで、19年度の1日あたり平均を1割程度上回る1400冊強を貸し出した。担当者は「家にいることが増え、読書にあてる時間も増えているのだろう」と推測する。福井市立桜木図書館の担当者も「普段の平日昼間と来客数も貸出数も変わらない」と話す。

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