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猿橋賞に京大・市川准教授 ニュートリノ研究に貢献

「女性科学者に明るい未来をの会」(石田瑞穂会長)は23日、2020年の「猿橋賞」の受賞者に京都大学大学院理学研究科の市川温子准教授(49)を選んだと発表した。

猿橋賞を受賞した京都大学の市川温子准教授

同准教授は今回、物質を構成する最小単位の素粒子「ニュートリノ」に関する一連の研究業績が評価された。同准教授はニュートリノの性質解明に取り組む国際共同実験「T2K」グループを率い、実験施設の建設やミュー型ニュートリノが電子型に「変身」する様子を世界で初めて観測するなどの成果をあげた。

また最近ではニュートリノとその反物質である反ニュートリノが異なる性質を持つ可能性を示した。宇宙にある物質と対称的な性質を持つ物質を「反物質」という。同准教授のグループは加速器施設「J-PARC」(茨城県)と素粒子観測施設「スーパーカミオカンデ」(岐阜県)を使い、両者が「変身」する特徴に違いがあることを発見した。

宇宙ができた当初は物質も反物質も等しく存在した。しかし現在の宇宙では、ニュートリノは広く存在するが反ニュートリノはほとんど存在しない。対称的な性質を持つはずの物質の違いを示すことは、宇宙に物質が残った理由を解明する手掛かりとなる。

「女性科学者に明るい未来をの会」は1980年に地球化学者・猿橋勝子氏によって創設された。猿橋賞は同会から毎年、自然科学分野で卓越した研究業績をあげた女性科学者に贈られる。

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