蔵王温泉を自宅で 高湯堂が「YUFT」発売
山形市蔵王温泉の土産店「高湯堂」は自宅で温泉の雰囲気を味わえるYUFT(ユフト)を発売した。ヒノキ製の湯桶(おけ)に手拭いなどを入れた特製セット。温泉グッズを集めたセレクトショップ風の同店は今年1月、温泉街に15年ぶりの新店としてオープンした。新型コロナウイルスの影響で当面は通販に力を入れる。

湯とギフトから名付けたユフトは無添加せっけんや、蔵王温泉の湯の花、山形の桐(きり)細工職人が作る「桐せっけん箱」など7点をセットにした。「いい風呂」にちなむ1万1026円で、蔵王温泉の入浴施設に湯桶や手拭いを持参すると、入浴料が割り引かれる特典をつけて今後の来訪を促す。

運営するレーベルリンク(山形市)の竹直也社長は蔵王にはもっと多くの観光客が集まる潜在力があると感じリクルートを退職して起業した。インバウンド(訪日外国人)が半数を占めるなど「出足は好調だった」という店は、この1カ月間休業し15日から週末のみ営業を再開した。「当面は蔵王の情報発信を強化して来訪につなげる」としている。
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