豪テーマパーク大手、ファンドが約320億円で買収提案

2020/5/18 16:18
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ビレッジ・ロードショーが運営するテーマパーク=AAP

ビレッジ・ロードショーが運営するテーマパーク=AAP

【シドニー=松本史】オーストラリアでテーマパークや映画館を手掛けるアミューズメント大手のビレッジ・ロードショーは18日、豪ファンドのBGHキャピタルから買収提案を受け、協議入りしたと発表した。買収額は4億7千万豪ドル(約320億円)程度の見込み。同社は東部のゴールドコーストで大規模なテーマパークを運営するが、新型コロナウイルスの感染拡大で休園が続いている。株価は2月半ばから約5割下落している。

ビレッジによると、1株当たり、最大2.4豪ドル(約165円)で買収提案を受けた。15日の終値よりも36%高い価格となる。同社はテーマパークの「シーワールド」や「ワーナー・ブラザーズ・ムービーワールド」を運営し、日本や中国など海外の観光客にも一時、人気があった。

ただ、2019年6月期の通期業績は、売上高が前の期比12.7%減の10億豪ドルにまで落ち込み、映画配給事業の赤字などが響き、最終損益も650万豪ドルの赤字となった。こうした状況下、足元では新型コロナの影響も加わり、身売りの判断に傾いたとみられる。

豪州では、新型コロナによる需要急減で、4月には国内航空2位のヴァージン・オーストラリアが経営破綻した。外国人の入国禁止など、新型コロナの感染防止措置が長引けば、今後も旅行や観光産業に大きな影響が出る可能性がある。ビレッジに買収提案をしたBGHキャピタルは、ヴァージンの買収候補としても名前が挙がっている。

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