億万投資家が実践 相場急落時の3大メンタル対策
勝てる投資家になるためのメンタルの鍛え方(下)

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2020/5/23 2:00
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写真はイメージ=PIXTA

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 様々な下落相場を経験しながらも生き残り、大きな利益を上げてきた投資家たちは、なぜ挫折せずに続けてこられたのか。株式投資で1億円を超す資産を築くようなスゴ腕投資家に、緊急アンケートを実施した。スゴ腕の投資家たちは、過去の暴落の反省を生かしてメンタル対策を実践。それが奏功して、コロナ・ショックの衝撃もコントロールしていた。後編では、緊急アンケートで判明したスゴ腕投資家たちの対策の内容を詳しく紹介する。

スゴ腕の投資家たちは、どんなメンタル対策を実践しているのだろうか。19人の回答から浮かび上がったのは、3つの方法だ。

■そもそも値動きを見なければいい

まずは、持ち株の値動きをなるべく見ない。7人がこの方法を挙げた。持ち株の値動きを頻繁に見るから、それに一喜一憂して判断を誤る。そして、慌てて売ってしまったり、売り時を逃したりといった結果を招く。こうした事態を防ぐには、そもそも値動きを見なければいいというわけだ。

注)スゴ腕投資家へのアンケートは電子メールで実施。19人から回答を得た

注)スゴ腕投資家へのアンケートは電子メールで実施。19人から回答を得た

「50歳で3億円」を目標に掲げて1億円を超す資産を運用するとりでみなみさんは、「保有株の値動きをいちいち見ない。それが私の投資の大前提だ」と強調する。

■売買のルールを順守する

2番目は、ルーティン(習慣)としている作業を守る。6人がこの方法を示した。株価の急落で動揺すると、いつもとは異なる対応をしてしまいがちだ。

特定のイベントに注目し、先回りして売買する「イベント投資」を手掛ける羽根英樹さんは、「自分のルール通りに売買することが大切。そのためにルーティンとして、ルールから外れた売買をしていないかどうかを確認している」と明かす。

■さらに調べて不安を解消

3番目は、持ち株をさらに調べる。この方法を挙げたスゴ腕は5人に上った。市場の暴落に伴って持ち株の価格が急落し、不安が広がったら、会社の事業や周辺環境を調べ直す。それで業績拡大の継続が見込め、株価の反発も確信できれば、不安を解消して株を持ち続けることが可能になる。

「会社を十分に理解していれば動揺しにくくなる」。割安な成長株の売買で3億円を超す資産を築いたアイルさんはこう記す。

■保有株数を減らすのも一手

それでも不安がなかなか収まらなければ、暴落の初期に損切りして、保有株数を減らすのも手だ。米国株投資を主軸とするたぱぞうさんは「市場環境が良好だと大きく張りたくなるが、暴落したら身動きが取れない。持ち過ぎは避けなければならない」と指摘する。

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これらの対策が挙がった一方で、周りの人に相談するなど、他者に頼る対策を挙げた人はほとんどいなかった。株式投資のストレスに向き合い、自力で事態を打開していく。そうした姿勢にスゴ腕の強みがあることがうかがわれる。

回答してくれたスゴ腕投資家19人
アイルさん・犬次郎さん・えんおさん・奥山月仁さん・かんちさん・kenmoさん・御発注さん・ごはんさん・コムストックさん・すぽさん・DAIBOUCHOUさん・竹内弘樹さん・たぱぞうさん・とりでみなみさん・羽根英樹さん・v-com2さん・みきまるさん・夕凪さん・ろくすけさん(五十音順。竹内さんと羽根さん以外はハンドルネーム)

(大松佳代)

[日経マネー2020年7月号の記事を再構成]

日経マネー 2020年7月号 アフターコロナの勝ち組日本株

著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP
価格 : 750円 (税込み)

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