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株で勝つ人はメンタル対策も万全 スゴ腕調査で判明

勝てる投資家になるためのメンタルの鍛え方(上)

写真はイメージ=PIXTA
 様々な下落相場を経験しながらも生き残り、大きな利益を上げてきた投資家たちは、なぜ挫折せずに続けてこられたのか。株式投資で1億円を超す資産を築くようなスゴ腕投資家に、緊急アンケートを実施した。スゴ腕の投資家たちは、過去の暴落の反省を生かしてメンタル対策を実践。それが奏功して、コロナ・ショックの衝撃もコントロールしていた。19人の回答を参考に、どんな相場に直面しても勝ち残れる投資家になることを目指そう。

暴落のさなかに平常心を保ちながら、対策を繰り出すことは可能なのか。いざという時に動揺しないために、普段から取り組めるメンタル面の対策はあるのか。

スゴ腕投資家の暴落時における心理面の対応や日頃のメンタル強化の取り組みを調べるため、電子メールでアンケートを実施した。回答を寄せた19人全員がメンタル対策に取り組んだことがあり、そのうち8割の15人は「今も取り組んでいる」と回答した。

注)スゴ腕投資家へのアンケートは電子メールで行い、19人から回答を得た。さらに日経マネーの公式アカウントでも、ツイッターの投票機能を使ってアンケートを実施。328人の回答を得た

スゴ腕はストレスを放置せず

同時に、ツイッターの一般ユーザーが株式投資で取り組んでいるメンタル対策も調査した。「過去に取り組んだことがある」「今も取り組んでいる」という2つの回答の合計は、全体の32%の105票にとどまった。半面、「取り組んだことはないし、必要だとも感じていない」という回答が28%の92票に上り、メンタル対策に対するスゴ腕投資家との認識の違いが浮き彫りになった。

対策に取り組んだきっかけについての回答を見ると、「投資で心が折れそうになったことがあるから」が最多。回答者の半分を上回る11人が挙げた。後には、「調整局面で動揺したから」(10人)、「短期の値動きに振り回されたから」(7人)、「投資で手痛いミスをしたから」(6人)という回答が続く。

だが、単に株式投資で心理的な動揺を経験したり、それが原因で失敗したりしたから、メンタル対策を打ってきたわけではない。

「本当に心が折れそうな日こそが最大の買い場」(東証1部に昇格して値上がりする銘柄の先回り買いを得意とするv-com2さん、運用資産は約1億6000万円)

「暴落した時にぶれずに持ち続けた銘柄こそが、次に訪れる大相場で揺るぎない主力株になる」(中小型の成長株投資で1億円を超す資産を運用するkenmoさん)

回答に記されたコメントにはこうした記述が散見される。

回答に透けるスゴ腕の覚悟

全体相場の暴落に伴ってとても割安になった銘柄を買えば、莫大な値上がり益を手にする可能性が高い。この絶好機をものにするためには、暴落で受ける動揺を克服し、果敢に買い向かうことが求められる。買った後も、早く利益を確定したい衝動を抑え、銘柄を持ち続けなければならない。

この鉄則を、スゴ腕たちは過去の経験から肝に銘じているのだろう。だからこそ、投資をやめたくなるほどの強いショックを受けても、それをコントロールして投資を続ける努力を重ねているのだ。

前出のkenmoさんが株式投資を始めたのは2011年。コロナ・ショックで初めて暴落を経験し、大きく動揺した。だが、ひるまない。「暴落時のメンタル状態、株価の動きをブログに残し、徹底的に分析した。5年後10年後にまた同じ局面がやってきた時に必ず生き残る」という強い覚悟も回答に記していた。

では、スゴ腕たちはどんなメンタル対策を実践しているのか。23日に公開する後編で詳しく紹介する。

回答してくれたスゴ腕投資家19人
アイルさん・犬次郎さん・えんおさん・奥山月仁さん・かんちさん・kenmoさん・御発注さん・ごはんさん・コムストックさん・すぽさん・DAIBOUCHOUさん・竹内弘樹さん・たぱぞうさん・とりでみなみさん・羽根英樹さん・v-com2さん・みきまるさん・夕凪さん・ろくすけさん(五十音順。竹内さんと羽根さん以外はハンドルネーム)

(大松佳代)

[日経マネー2020年7月号の記事を再構成]

日経マネー 2020年7月号 アフターコロナの勝ち組日本株

著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP
価格 : 750円 (税込み)

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