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基準価格1000円未満が増加(投信ランキング)

2020/5/21 12:00
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新型コロナウイルスの感染拡大で世界中の金融市場が不安定になるなか、投資信託の基準価格の下落が拡大している。投信は一般的に1万口あたり当初1万円で運用を始めるが、国内公募の追加型株式投信(ETF除く、2000年以降の設定分)で2020年4月末時点の基準価格が1000円に届かないファンドが8本もあった。昨年末時点(2本)の4倍にあたる。

基準価格1000円未満のファンドを価格が低い順にランキングすると8本とも毎月分配型で、高い分配金を出し続けてきたタイプが占めた。運用実態に見合わない分配金が基準価格を押し下げたことに加えて、高いリターンを狙った積極的な運用戦略がコロナショックによる相場急落で裏目に出たようだ。

基準価格が最も低かったのは、T&Dアセットマネジメントが運用する「資源ツインαファンド(通貨選択型)ブラジルレアルコース」で177円だった。原油と金の先物買いをし、その投資資産と通貨のコールオプションを売却する「カバードコール戦略」と、対米ドルのブラジルレアルの上昇益と為替取引によるプレミアムの獲得を目指す「高金利通貨戦略」を組み合わせて利益獲得を目指すファンド。2位と3位も対象通貨は違うが同じシリーズのファンドが続いた。

3本とも運用成績が振るわないにもかかわらず、元本を取り崩して高い分配金を払い続けてきたため、基準価格の下落傾向が続いてきた。1位のブラジルレアルコースは当初1万口あたり400円だった分配金を段階的に下げ、今年3月には1円まで減らしたが、コロナ禍による原油安や新興国の通貨安で基準価格の下落は止まらなかった。「直近の原油市場の状況など」を理由に、3本そろって5月20日に繰り上げ償還された。

(QUICK資産運用研究所 竹川睦)

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