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白金価格、金の半値に 自動車向け需要が急減
精錬大手、20年も大幅減見通しを発表

2020/5/18 20:02
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宝飾品などに使う貴金属の金とプラチナ(白金)の価格差が広がっている。安全資産を求める投資マネーの受け皿となる金と、主に自動車触媒など産業用途が多い白金との需給構造の違いが値動きに現れている。英精錬大手のジョンソン・マッセイは18日、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年の自動車触媒向け需要は大幅に減るとの見通しを公表した。

白金は一時、17年ぶり安値まで売られた=ロイター

白金の国際指標のニューヨーク先物は18日、1トロイオンス800ドル台で推移している。世界で新型コロナウイルス感染が拡大した3月に急落。一時は1トロイオンス600ドルを下回り、03年初以来約17年ぶりの安値を付けた。一時の極端な安値からは戻したものの、年初に比べて低迷が続く。投資資金の流入で上昇に転じ、7年半ぶりの高値圏で推移する金とは対照的だ。

金が白金の価格を上回るようになったのは15年ごろからの傾向だ。以前は白金が金よりも高い時期の方が多かったが、過去5年間で価格差は次第に広がった。足元では金と比較した白金の割安幅は1トロイオンスあたりで4月中旬に一時1000ドルを超すなど過去最大規模に広がっている。

需要全体の3割を投資が占める金に対して、白金の投資需要は多い年でも全体の1割程度にとどまることが価格差の背景にある。白金の最大用途は約3割を占める自動車触媒で、主にディーゼル車の排ガス触媒に使われている。

ジョンソン・マッセイはリポートで、都市封鎖に伴う自動車工場の一時閉鎖や新車販売の減少により「20年の自動車触媒需要は少なくとも15~20%減少する」と予想。白金需要の大幅な減少は避けられない見通しだ。

需要が大きく減る一方、供給も減少が見込まれる。生産の8割を占める南アフリカでは3月下旬からの全国的な都市封鎖により多くの白金鉱山や精錬所が一時閉鎖した。4月中旬からは通常の50%程度の操業が認められているが、「感染対策により、労働集約型の南アフリカ鉱山では採掘量が制限される」(ジョンソン・マッセイのアリソン・カウリー主席アナリスト)。同社はパラジウムやロジウムを含む白金族の供給量は今年2割以上減少すると予想した。

供給の不安定化は白金価格を下支えする要因だ。足元の価格水準は900ドル前後とされる白金の生産コストを大きく下回っているとされる。市場では「割安感から高値圏にある金と比べ価格上昇期待は高い」(楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト)との見方も出ている。

3月の価格急落局面では地金やコイン需要が急増した。国際調査機関のワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)が18日公表したリポートによると1~3月の地金・コインへの投資は10トンと、前年の四半期平均の2トンから大きく増加し、過去5年間で最大となった。

WPICの調査責任者のトレバー・レイモンド氏によると「主に日本と米国で地金やコインの購入が増加した」という。同団体は20年の地金・コインの需要は前年比約2倍の19トンに増えると見込む。

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