悲しさ、つらさが作歌の契機に 歌人 永田和宏氏
短歌は世相を映す鏡 コロナと創作(3)
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4月にJT生命誌研究館(大阪府高槻市)の館長に就いたが、初仕事が休館を決めることと自宅待機を要請することだった。新型コロナウイルスが生活を一変させた。
「妻(歌人の河野裕子)を亡くして京都で一人暮らし。これまでは週2度ほど仕事で上京していたが、ほぼすべてキャンセルになった。週に半分ほどの娘と孫と一緒の生活も感染を案じて来にくくなる。いよいよ孤独だ」
「不要不急と言はばなべてはさうらしくカレンダー...