米コロナ検査、1100万件に 官民一体で加速

2020/5/18 4:51 (2020/5/18 7:45更新)
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【ニューヨーク=後藤達也】米国が新型コロナウイルスの検査を急ピッチで強化している。検査件数は16日に累計で1100万件を突破。最も感染者の多いニューヨーク州は1日あたり4万件程度まで増やした。検査の拡充は経済活動の本格的な再開の条件のひとつで、都市部を中心に官民一体による取り組みが加速している。

米ジョンズ・ホプキンス大学の全米の集計によると、5月は1日あたり30万件程度の検査が実施されている。4月の1日平均と比べ、7割強増やした。検査を増やせば、無自覚の感染者の特定・隔離も進み、感染拡大を抑えられる。トランプ大統領は「官民、軍事、経済、科学、産業など、利用可能な全ての手段を集結した」と、検査の重要性を訴えている。

感染者が最も多いニューヨーク州では1日4万件の検査を進める。ドラッグストア大手のCVSと提携し、店舗で検査を受けられるようにした。ニューヨーク州は各地域の検査数を経済再開の条件の一つにしており、4月下旬から検査数を倍増させた。

クオモ州知事は17日、記者会見の場で検査を受けるという異例の場面があった。マスクなどで防護した担当者がクオモ氏の鼻の粘膜からサンプルを採取。数秒で済み、クオモ氏は「すぐできて、簡単で、痛くない」とアピールした。

ただ、英オックスフォード大研究者らのデータベース「アワー・ワールド・イン・データ」によると、米国の人数あたりの検査数はイタリアや英国を依然として下回っている。

米国の新規感染者は1日で2万人を超える日がなお多く、感染収束の傾向は明確に出ていない。経済再開の動きも広がっており、検査の拡充とともに感染状況の慎重な判断も必要となっている。

米東部時間17日午後3時(日本時間18日午前4時)時点の世界の累計感染者は468万人、米国は147万人に増えた。死者は世界で31万3千人、米国で8万9千人となっている。

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