携帯型空間除菌に根拠なし 消費者庁、再発防止を指導
「身に着けるだけで、空間のウイルスを除去」などとうたい、携帯用の空間除菌用品をインターネット上で販売していたメーカーなど5社に対し、消費者庁は17日までに、表示に根拠がなく、景品表示法違反(優良誤認表示)に当たるとして、再発防止を求める指導をした。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、感染予防をうたう商品への関心が高まっているのを受け、SNS(交流サイト)でも注意喚起を行う。
同庁表示対策課によると、5社が販売した商品は首からぶら下げるタイプなど。「二酸化塩素を利用し、電車やバス、施設の中で空間のウイルスを除去」などと紹介していた。
根拠となる資料の提出を求めたが、5社が提出した資料は、10リットルの密閉容器内といった極端に狭い環境での実験結果に基づくものばかりで、風通しのある場所での効果を示す合理的な根拠はなかった。
〔共同〕

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