米企業に過剰債務、コロナ破綻に警戒 FRB報告書

2020/5/16 10:58
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【ニューヨーク=宮本岳則】米連邦準備理事会(FRB)は15日、金融安定報告書を公表した。多くの企業が経済活動の停止で銀行融資による手元資金の確保に動いた。過去最高水準だった企業債務はさらに膨らみ「負債依存度の高い業種ではデフォルト(債務不履行)リスクが高まっている」と指摘。新型コロナウイルスまん延が経済に与える影響を注視する姿勢を示した。

FRBは3月以降、資金供給策を相次ぎ打ち出した=ロイター

FRBは3月以降、社債やコマーシャルペーパー(CP)の買い入れなど異例の資金供給策を打ち出し、信用不安を封じ込めてきた。2008年の金融危機後に導入された規制が奏功し、現在の金融システムは「コロナショック」に見舞われても回復力が強かったと評価した。米国債市場では一時、流動性が急速に低下したが、FRBの買い入れによって「緩やかな改善が見られる」と述べた。

報告書はヘッジファンドの動きにも言及した。ヘッジファンドが借り入れで運用規模を膨らませたうえに、モデルを使った機械的な取引に「かなり依存していた」と指摘。超高速取引業者(HFT)は通常、様々な市場に流動性を供給しているが、ショック時は一転して取引を控えがちになる。「ストレス状態が次々と異なるマーケットに広がる要因となった」と述べた。

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