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遠隔授業に四苦八苦 アクセス殺到、通信環境も課題

新型コロナウイルスの影響で注目されているのが「遠隔授業」だ。中部地方の大学も相次ぎ導入に踏み切ったが、想定以上の通信量で学内のサーバーがダウンするトラブルも発生。インターネット環境が十分でない学生への対応など多くの課題が浮かび上がり、関係者の模索が続いている。

「アクセス集中によって利用しづらい状況が断続的に発生しました」。4月17日、遠隔授業を始めたばかりの名古屋大がホームページで学生へのおわびのメッセージを掲載した。学内サーバーがダウンしたからだ。

名大の遠隔授業は、教員が作成したパワーポイントの資料に音声解説を加えて電子教材化し、学内のウェブサイトからダウンロードしてもらう仕組みだ。初日は大勢の学生が使うことを見越してサーバーを増強したにもかかわらず、アクセスの集中に耐えられなかったという。

愛知県内の国公立大の関係者は「組織体制が整っている名大でさえトラブルが発生した。不安になっている大学が多いのでは」と語る。東北大や立命館大など全国でも同様の事態が起きている。

導入したばかりの名古屋市内の私立大の担当者は、「1万人以上の学生が一度に専用サイトにアクセスすることはそもそも想定しておらず、大急ぎで対策に追われた」と明かす。

7日から部分的に遠隔授業を始めた岐阜大学は事前のアンケート調査を受け、ネット環境に不安のある学生向けに無線ルーターの貸し出しを検討した。ただ、在宅勤務の普及などで「品不足の状態で予算的にも厳しい」(担当者)と判断し、ネットの環境がない学生に限り、体温測定などを条件に学内での受講を例外的に認めることにした。

教員がどのような教材を作るかも課題になる。文部科学省は遠隔授業について、対面の授業と「同等の効果」があるよう求めており、学生とのやり取りや、リポート提出などによる理解度の把握が欠かせない。愛知県内の大学に勤める男性教授は「教員の負担が大きく、短い準備期間で対面と同じ学習効果を維持するのは現実的に難しい。正直不安しかない」とこぼした。

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