億り人は嵐から逃げない コロナ後を見据えいま動く
個人投資家1000人調査

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2020/5/19 2:00 (2020/5/19 5:12更新)
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日本経済新聞 電子版
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「利益確定のタイミングは今しかない」。国内でも新型コロナウイルスの流行がささやかれ始めた1月。専業投資家のたいちょさん(ハンドルネーム、50代)は、保有していた日本株の売りに一気に動いた。

新型コロナの感染拡大が株式市場を揺さぶっている。今年初めまで2万4000円近辺で推移していた日経平均株価は、3月中旬には一時1万6552円まで急落した。たいちょさんはJTOWER(4485)など含み益のあった銘柄を素早く売却。多くの投資家が損を抱える中、年初来で約3%のリターンを確保する。

たいちょさんは金融資産が1億円を超える「億り人」だ。「新型コロナのように先行きが読めない事態が起きたら損失回避をまず意識すべきだ」と話す。

新型コロナの感染拡大とともに、7年あまり続いた右肩上がりの「アベノミクス相場」はあっけなく終えた。経験したことがない相場の転換点でスゴ腕の資産家たちはどう動いたのか。

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日経ヴェリタスは4月、調査会社マクロミルを通じて1億円以上の金融資産を持つ富裕層とそれ以外の一般層を合わせた1200人にアンケートした。そこで浮かび上がったのは、確固とした投資方針のもと売買のタイミングや銘柄を見極めて損失を回避しつつ、積極的な投資姿勢で資産を回復する富裕層の姿だ。

1月末~4月18日に保有資産がどれだけ変動したか聞いたところ、損失を回避できたのは一般層を含む全体で23%にとどまり、うちプラス運用は8%だった。一般層からは「早くからおかしいと思うべきだった」(50、公務員)などパニックが広がった様子がうかがえる。

一方、対象を億り人に限ると、3人に1人が損失を回避していた。そのうち13%はプラス運用だ。一般層の運用成績を上回った背景には、たいちょさんのように利益確定のタイミングを逃さなかったことがある。

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