かんぽ生命、前期の新規契約6割減 不適切販売で

2020/5/15 18:30
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かんぽ生命保険は15日、2020年3月期の個人保険の新規契約が64万件と、前の期から62%減少したと発表した。不適切販売問題を受け、19年7月から営業を止めていることが響いた。

同日発表した20年3月期の連結決算は、純利益が25%増の1506億円だった。保険契約は初年度に販売手数料がかさむため、新契約の落ち込みで費用が減り一時的に利益を押し上げた。

個人保険の新契約は年換算保険料では1469億円と58%減った。このうち成長分野と見込む医療保障などの年換算保険料は64%減だった。不適切販売を受けた保険料返金などに備え297億円の費用を計上した。

不適切販売を受け20年度は営業目標の設定を見送っている。営業を再開するめどは立っておらず、契約高が目減りして中長期的な収益減につながる恐れがある。千田哲也社長は15日にウェブ上で記者会見し「以前から契約高は減少しており、不適切販売問題が拍車をかけている。本当に厳しい状況だ」と話した。

21年3月期の純利益予想は前期比18%減の1240億円とした。新契約の落ち込みに加え、新型コロナウイルスの感染拡大による市場運用の厳しさなどを織り込んだ。

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