解任の米ワクチン専門家、コロナ第2波で「暗黒の冬に」

2020/5/15 7:43
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【ワシントン=中村亮】米国でワクチン開発などを担当する政府機関のトップを4月に解任されたリック・ブライト氏は14日、議会下院の公聴会で新型コロナウイルスの感染拡大に対処する政府の包括的計画が整っていないとトランプ政権を批判した。新型コロナの第2波が訪れる可能性に触れ、政府が準備を怠った場合には「現代史上で最も暗い冬になる」と警鐘を鳴らした。

米国のワクチン専門家のブライト氏はコロナ治療薬をめぐりトランプ大統領の主張に反対していた=AP

米厚生省傘下の生物医学先端研究開発局(BARDA)の局長を4月に解任されたブライト氏はワクチン専門家として知られる。米政府などにワクチンが1年から1年半程度で開発できるとの見方があることについて楽観的すぎるとの見解を示した。科学に基づく対策を講じない場合に「流行が悪化し長期化することを恐れている」と指摘。犠牲者数が前例のない規模になる可能性があるとも語った。

ブライト氏は1月に医療関係者向けの高機能マスクの備蓄拡大が必要だと訴えたが、政府内で主張が通らなかったと説明した。解任の理由については、抗マラリア薬がコロナ治療薬として有望だと主張したトランプ大統領に同意しなかったためだと訴えた。解任は政治的判断だったとの見方を示したものだ。

トランプ氏は14日、ホワイトハウスで記者団に対し、ブライト氏について「本当に不幸で不満の多い人だ」と批判した。

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