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アップル、仮想現実の米新興企業を買収 110億円規模

【シリコンバレー=白石武志】米アップルは14日、仮想現実(VR)分野のスタートアップである米ネクストVRを買収したと明らかにした。アップルは主力の「iPhone」の次の技術革新の目玉として、メガネ型のウエアラブル端末を開発中と噂されている。買収によって関連する知的財産や人材を取り込み、商品化を加速する狙いとみられる。

アップルはARを使ったゲームアプリなどの開発に力を入れている(2019年6月の開発者会議)

米調査会社ファクトセットによるとネクストVRは2009年の設立で、カリフォルニア州南部のニューポートビーチに本社を置く。音楽やスポーツイベントのライブ映像を配信する技術に強みがあり、ソニーや米フェイスブックなどのVR端末向けにソフトウエアを提供している。米メディアはアップルによる買収額は約1億ドル(約110億円)だと報じている。

アップルは利用者の視界を遮って「没入感」を楽しむVR技術よりも、現実の映像にCG(コンピューターグラフィックス)などを重ねる拡張現実(AR)技術を有望視している。ソフト開発者と連携してAR技術を使ったiPhone向けのゲームアプリを開発するほか、将来はライバルの米グーグルが手掛ける「グーグルグラス」のようなAR端末の発売も計画しているとされる。

アップルは近年、半導体やARなどの分野で知的財産や人材の獲得を目的とするM&A(合併・買収)を活発に行っている。2月の株主総会では過去1年間で14社を買収したと明らかにした。同社の広報担当者はネクストVRの買収に関する問い合わせに「小規模なテクノロジー企業の買収について目的や事業計画は明らかにしない」とコメントした。

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