伊客船、5月末にも出航へ 感染乗員回復し初帰国
長崎市に停泊中のイタリア籍クルーズ船「コスタアトランチカ」で乗員の新型コロナウイルス感染が拡大した問題で、長崎県は14日、早ければ今月末にも、船が出航する見通しだと発表した。運航会社「コスタクルーズ」から県に連絡があった。同社が日程などを関係機関と調整する。
一方、県は再検査で陰性が確認された1人を含む乗員計2人が、新たに帰国の途に就いたと明らかにした。感染者の回復後の帰国は初めて。2人の国籍は非公表。帰国者は計287人となった。
県によると、船は長崎市香焼町の三菱重工業長崎造船所に停泊。最初に感染者が確認された4月20日時点の乗員は623人で、これまでに計149人の陽性が判明した。
再検査はコスタクルーズが長崎大に依頼。陰性となった乗員の下船を進める。〔共同〕
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