福岡市の屋台・商店街、再開へ準備「少しずつ日常に」

2020/5/14 22:45
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半数近くの店舗が休業する新天町商店街(14日、福岡市中央区)

半数近くの店舗が休業する新天町商店街(14日、福岡市中央区)

緊急事態宣言が14日に解除されたことを受け、福岡市では、中洲の屋台や中心部の商店街が営業再開の準備に入った。店主らは店舗の掃除や料理の仕込みに加え、新型コロナウイルスの感染防止対策を急いだ。

中洲で串焼きなどを提供する屋台を営む田中博臣さんは「いきなり感染拡大前と同じ状態は難しいが、15日から営業したい」と意気込む。休業前に保存が難しい食材を廃棄しており、野菜などの調達は間に合わないが、冷凍品を使ったり、夜中にラーメンのスープを仕込んだりして、提供可能なメニューで再開する予定だ。

中洲などの約40店が加盟する博多移動飲食業組合は、各店舗に5月末までの休業を求めていたが、県の休業要請解除が公表され次第、営業再開を容認する方針。屋台はランチ営業のほか、宅配やテークアウトができず、休業要請期間中は収入が途絶えて苦境に立たされた。同組合の担当者は「客の大半は出張や観光で訪れる。再開しても当面は厳しい状況は続くのではないか」と話す。

このため、同組合などは15日からインターネットなどを通じて小口の資金を募る「クラウドファンディング」も始める予定だ。集まった資金は各店舗に配分。特典として屋台の1日従業員体験や物品の贈答などを検討している。

半数近くの店舗が休業している同市の繁華街、天神の新天町商店街でも営業再開の動きがあった。15日に店を開ける予定の美術用品店の男性店主は「大きな期待はできないが、少しずつ日常に戻ってほしい」と期待。一方で、文具店の女性オーナー(70)は「たくさんの人が天神に押し寄せて、2度目の感染拡大にならないか」と不安を口にする。レジをビニールシートで仕切るなどの対策を講じるという。

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