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シンガポール航空、1兆円超の資金調達急ぐ 最終赤字

国際線のみのシンガポール航空の経営は厳しい(2019年1月、チャンギ国際空港)=三村幸作撮影

【シンガポール=谷繭子】シンガポール航空が14日発表した2020年3月期(通期)の最終損益は、2億1200万シンガポールドル(約160億円)の赤字となった。1972年にマレーシア航空と分離し、現在の企業体になって以来、初の最終赤字。国際線しか持たない同社の経営は厳しい。今後、新株の発行などで総額150億シンガポールドル(約1兆1270億円)を調達する予定。第1弾で88億シンガポールドルを、6月までに調達する。

通期の売上高は前の期に比べ2%減の159億7600万シンガポールドル(約1兆2000億円)だった。新型コロナウイルスの影響のほか、燃料価格の変動を抑えるためのヘッジ取引も相場の急落で裏目に出て、7億1000万シンガポールドルの評価損を出した。

同社は今後の回復について「国境封鎖や渡航制限次第で、いつになるか見通しが立たない」とした。4~6月の輸送能力は当初予定より96%減らしており「最小限の運航を維持する」という。政府系投資会社テマセク・ホールディングスが同社株式の55%を保有する。

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