山形銀37%減、荘内銀76%減 20年3月期純利益

2020/5/14 20:08
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山形県に拠点を置く山形銀行と荘内銀行は14日、2020年3月期決算を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う取引先への融資に関し、今期の与信関係費用でともに5億円程度の影響を見込んでいる。

決算記者会見を開いた山形銀行の長谷川吉茂頭取(14日、山形市)

頭取就任後、初の決算記者会見を開いた荘内銀行の田尾祐一頭取(14日、山形市)

山形銀行の前期の連結純利益はその前の期に比べて37%減の25億円だった。本業のもうけを示す実質業務純益は2%減の57億円だったが、新型コロナに関連した株価の下落などが響いた。今後のコロナの影響は「やってみないとわからない」(長谷川吉茂頭取)といい、今期の連結純利益は17%減の21億円を予想する。

今期の与信関係費用は15億円を見込み、前期の20億円から減少する。ただ、通常は10億円程度といい、差額の5億円はコロナ関連の損失になるという。県内企業の資金繰り支援は「リスク覚悟で対応する」(同)というが、損失が早期に表面化する可能性は低いという。

ただ、直近の株価下落で有価証券の含み益は前期末で99億円と、19年9月末の260億円から大幅に減少した。積極的な営業活動ができないため、M&A(企業の合併・買収)仲介といった手数料収入にも影響しているという。

荘内銀行の純利益は76%減の4億円だった。実質業務純益は24億円と33%増加したが、株価下落に伴う損失や、店舗の減損などが影響した。田尾祐一頭取は「新型コロナで前向きな営業ができなくなり、マーケットの変動でリスク資産を売却した影響も出た」としている。

コロナ関連で影響を受けた取引先600社が借り入れを希望し、そのうち250社、70億円程度の融資実行を決めている。与信関係費用は前期の10億円から5億円程度増えるとみている。

田尾頭取は「積極的に支援するが、与信コストが出るような貸し方はしない」としている。前期の特損の影響がなくなることで、今期の純利益は37%増の5億5000万円を見込んでいる。

ただ、両行ともコロナの影響は見通しにくいとして、業績予想が今後大きく変化する可能性もあるとしている。

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