米シスコ、ビデオ会議利用者5億人超に 新型コロナで

2020/5/14 8:05
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シスコシステムズのビデオ会議システム「Webex」はテレビ番組の中継などでも利用が広がっている。

シスコシステムズのビデオ会議システム「Webex」はテレビ番組の中継などでも利用が広がっている。

【シリコンバレー=奥平和行】米IT(情報技術)大手のシスコシステムズは13日、同社のビデオ会議システム「Webex(ウェブエックス)」の利用者が2カ月間で3倍以上に増え、4月に5億人を超えたことを明らかにした。ビデオ会議は新型コロナウイルスの流行拡大に伴い利用が急増し、利用者の獲得に向けた企業の競争が激しくなっている。

13日に2020年2~4月期決算を発表し、チャック・ロビンス最高経営責任者(CEO)が説明会でウェブエックスの利用状況に言及した。4月には利用時間の合計も250億分に達し、2月の3倍以上に増えた。需要の高まりを受け、システムの能力を2月時点の3倍に増やした。

ビデオ会議はシスコOBが設立した米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズに加え、米グーグルなどが力を入れている。特にズームの伸びが目立ち4月に利用者が3億人に達する一方、セキュリティーの不備も明らかになった。ロビンスCEOは自社のシステムについて「セキュリティーを最優先し、プライバシー保護に力を入れている」と訴えた。

2~4月期の売上高は前年同期比8%減の119億8300万ドル(約1兆2800億円)、純利益は同9%減の27億7400万ドルだった。新型コロナに伴う在宅勤務の広がりによりビデオ会議やセキュリティー関連の需要が増える一方、サプライチェーン(供給網)の混乱などが響いて主力の通信機器は苦戦した。

ロビンスCEOは説明会で「在宅勤務の広がりを契機に企業が老朽化した情報インフラを見直し、更新する動きが増える」との見方を示した。ただ、短期的には新型コロナの影響が続く見通しで、5~7月期の売上高は前年同期より8.5~11.5%減るとの予想を公表した。減収は4四半期連続となる。

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