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「原油マイナス価格に備えを」 米委員会が異例の忠告

(更新)
4月には原油貯蔵施設が満杯になる懸念があった=ロイター

【ニューヨーク=後藤達也】米商品先物取引委員会(CFTC)は13日、「原油先物価格がマイナスになった際に備えるべきだ」との忠告を取引所などに送った。極端な値動きや流動性の枯渇は投資家に巨額の損失をもたらしうるほか、実際の経済活動にも悪影響が広がりかねない。マイナス価格が再発しても混乱が抑えられるようリスク管理の徹底を促した。

文書の送り先は取引所や清算機関、ブローカーの関連機関だ。原油価格が4月のように極端に乱高下すると、「現物の原油の物理的な受け渡しは非常に深刻になる」と指摘。こうした事態が再発しないよう、持ち高の制限やリスクの開示強化などを関係業界に求めた。

ニューヨークの原油先物期近物は4月20日に一時マイナス40ドル台まで暴落した。新型コロナウイルスの流行でガソリンなどの需要が急減し、原油の貯蔵施設が満杯になる懸念が浮上。清算の期日が迫る中、現物の原油を受け取ることをおそれたファンドなどが先物を投げ売りし、極端な値動きとなった。

米売買仲介のインタラクティブ・ブローカーズは11日、原油先物の暴落で1億ドル強の損失を計上したことを公表した。原油先物を対象とした最大の上場投資信託(ETF)である「米国オイルファンド」も価格が急落。期近物に特化した運用を見直し、期日が半年先の先物などに分散するようにした。

米経済再開の動きが出始めたことで、ガソリンの需要は持ち直している。原油の米民間在庫も減り始めており、マイナス価格が再来するおそれは和らいでいる。ただ、仮に再びマイナスになった場合の混乱が大きく、CFTCは関係者に異例の忠告を出した。

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