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マスク着用率とコロナ感染者数、全米各州で逆相関も

トランプ氏は使用拒否

【ニューヨーク=伴百江】米国で新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためのマスクに対する関心が改めて高まっている。ニューヨーク州などマスク着用率の高い州ほど新規感染者が減少している一方、着用率の低い州では感染者が増える傾向があるためだ。マスクを着用しないトランプ大統領への批判も強まっている。

英調査会社ユーガブが3月下旬から4月下旬にかけて、マスクを着用しているか各州で聞き取り調査した。着用していると答えた人の比率が最も高かったのはハワイ州の58%。ニュージャージー(56%)、ニューヨーク(53%)の各州が続いた。ニューヨーク・タイムズ紙の調査によると、これらの州では3月から5月12日にかけてコロナの新規感染者数が減っている。

一方、同時期に新規感染者数が増えているサウスダコタ州はマスク着用率が32%、ミネソタ州は33%と全米で最低水準だった。アラバマ州(38%)やアーカンソー州(39%)も同様に感染者の増加が目立つ。

マスク着用の有無だけでコロナの新規感染者数に影響するとの見方は少ない。ただ、マスクを着ける人は外出時に他人との社会的距離を保ったり、外出そのものを控えたりする傾向があり、こうした姿勢が州ごとの感染状況の違いに反映している可能性もある。

米政府は当初、マスク着用とコロナの感染抑止は関連性が低いとして、マスクの効用に懐疑的だった。ファウチ国立アレルギー感染症所長がマスク着用の重要性を指摘し、連邦や各州の政府も行動制限の一環としてマスク着用を義務付けるようになった。

ペンス副大統領は4月下旬に病院を訪問した際にマスク着用をしていなかったことが批判され、それ以降は公的な外出時にマスクをするようになった。

さらに、ペンス氏の報道担当官がコロナに感染し、ホワイトハウス内は一気に警戒感が高まった。今週初めから、スタッフやメディア関係者などホワイトハウスに出入りする人は全員マスクの着用が義務付けられた。

現在もマスク着用を拒絶するのがトランプ大統領だ。「世界中の要人と面会する大統領が執務室でマスクをする姿はちょっと受け入れられない」と4月初めの記者会見で語っている。米軍の最高指揮官であるトランプ氏の姿勢には安全保障の観点からも党派を問わず批判する声が出ている。

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