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愛知の学校、25日に前倒し再開 授業日数確保に不安も

愛知県は13日、5月末までとしていた県内の小中高校の休校期間を短縮し、25日から授業を再開すると発表した。三重県と岐阜県でも順次、授業が始まる。ただ、40日を超える消化できていない授業日数をどう確保するかは大きな課題。オンラインの活用を含む休校中の学習支援は地域差があり、教育現場からは生徒・児童の学びの遅れを懸念する声が上がる。

休校中の小学校の教室(1日、名古屋市北区の市立清水小学校)

「感染は落ち着いた状況にある。一日も早く正常な学校生活を取り戻したい」。愛知県の大村秀章知事は13日の記者会見で、県立高を25日から再開すると述べた。新型コロナウイルスの新規感染者数が県内で減っていることを踏まえ、休校期間を1週間短くした。各市町村にも通知を出し、小中学校も足並みをそろえるよう要請した。

県教育委員会は感染防止策として、再開当初は1クラスを午前と午後に分けて分散登校をさせ、小中学校の1日の授業を3時間ほどにすることを挙げた。6月1日から通常授業へ移行し、給食や部活動も再開する。

岐阜県の古田肇知事は12日、県内の小中高校で6月1日から分散登校を始めることを明らかにした。6月15日をめどに通常授業の再開を目指す。

三重県は、緊急事態宣言の解除など政府の対応次第で県立高の再開スケジュールを決める。最短で18日に休校を解除し、月末まで段階的に分散登校を広げる。津市も県の方針に沿って18日に学校を再開し、分散登校を始める予定だ。

ようやく中部3県の長い休校が終わるが、教育現場は勉強の遅れに頭を悩ませる。豊城中学校(愛知県豊橋市)は夏休みを例年の3分の1ほどに削り、1日あたりの授業時間を1時間長くすることも念頭に置く。竹下友野教頭は「やっと新学期が始まる。修学旅行などは生徒らの一生の思い出。なるべく行事を犠牲にせずやりくりを考えたい」と強調する。

夏休みを8月1日~17日に縮める三重県いなべ市は、冬休みの短縮や水泳の授業中止も決めた。市教委は「休校のタイムラグが現場に与える影響は多大。授業日数の確保は容易ではないが、行事などを厳選していくしかない」と語る。岐阜県各務原市は夏休み短縮に加え、市独自で10月の平日に設けている「秋休み」の廃止も含め検討する。

多くの学校は3月2日から休校となり、40日を超える授業日数が消化できていない。愛知県教委は4月以降の実質7週分について、「夏休みの半減や行事の見直しで確保できる」とみるが、3月に実施できなかった授業は原則休校中の家庭学習などで補う考えだ。

自治体や学校はプリントの配布など、さまざまな方法で休校中の教材を用意してきたが、充実度には差がある。岐阜や三重の県立高では、4月から教員による授業のライブ配信を開始。愛知でも一部自治体で進学塾と協力して中学生向けの学習動画を配信する動きがあるが、家庭の通信環境の問題もあり、特に小中学校でのオンライン教材の活用は地域差がある。

名古屋市立小の校長の一人は「オンライン学習を実施できるか否かで、地域や学校間の習熟度に格差が生じる懸念がある。感染の『第2波』に備え、動画の活用などあらゆる策を考えなければならない」と気を引き締めた。

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