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業績ニュース

ふくおかFGなど新型コロナで引当金厚く、20年3月期

2020/5/13 19:50
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ふくおかフィナンシャルグループ(FG)と九州フィナンシャルグループ(FG)が13日、2020年3月期連結決算を発表した。西日本フィナンシャルホールディングス(FH)を含む九州の3大地銀グループの経常利益は計504億円と前の期から65%減った。新型コロナウイルスの感染拡大で貸倒引当金を積み増し、信用コストが700億円超と4倍強に膨らんだことが響いた。

オンライン会見するふくおかFGの柴戸会長兼社長(13日、福岡市)

オンライン会見するふくおかFGの柴戸会長兼社長(13日、福岡市)

「経営環境は大きく変わっていく」。ふくおかFGの柴戸隆成会長兼社長は同日、オンラインで会見し、新型コロナの影響に警戒感を示した。

十八銀行との経営統合に伴う「負ののれん」益1174億円が底上げし、連結純利益は2.1倍の1106億円となった。だが当初計画比では3割下回った。

経常損益は52億円の赤字だった。貸倒引当金を大幅に積み増したためだ。新型コロナの影響のほか、将来の景気悪化を織り込んで引き当てを手厚くする算定手法を導入し、傘下4行で613億円の信用コストを計上した。21年3月期は58億円を見込む。

オンラインで会見する九州FGの笠原社長(13日、熊本市)

オンラインで会見する九州FGの笠原社長(13日、熊本市)

九州FGの20年3月期の純利益は18%減の182億円となった。株式相場の下落による保有株式の減損が響いた。ただ、笠原慶久社長は「新型コロナの影響は20年3月期決算では、あまり大きく出ていない」と説明する。貸倒引当金は増加したが、不良債権処理額が減り、信用コスト全体は縮小している。

21年3月期は傘下の肥後、鹿児銀両行合算で90億円と8倍近い信用コストを想定する。笠原社長は「適切に引き当て、リスクを取れる力を強化していきたい」とし、リーマン・ショック後並みの規模となった。

西日本FHの20年3月期の信用コストは17%増え64億円となった。21年3月期は実質的に5割増える見通しを示した。

21年3月期は3グループとも最終減益を見込む。ふくおかFGは21年3月期の純利益で「負ののれん」の押し上げ効果がなくなり、64%の減益を見込む。西日本FHは14%、九州FGも18%の減益を見込んでいる。

ふくおかFGの柴戸会長兼社長は「下期に徐々に回復するのがメインシナリオ」とし、「再拡大などとなれば様子が変わる」という。

西日本FHの谷川浩道社長は「貸出金増加というプラス面もある。だが営業活動は難しく、(M&A仲介や投資信託販売などの)各種手数料収入は減るのでは」と述べた。(今堀祥和)

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