3月の経常黒字32%減 旅行収支の黒字額は87%減

2020/5/13 11:01
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財務省が13日発表した3月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスなどの取引状況を表す経常収支の黒字は1兆9710億円と前年同月比32%減った。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた貿易黒字の縮小が主因だ。訪日外国人の消費から日本人の海外旅行での消費を差し引いた旅行収支の黒字幅が245億円と87%減ったことも響いた。

経常収支は輸出から輸入を差し引いた貿易収支や外国との投資のやりとりを示す第1次所得収支、旅行収支を含むサービス収支などで構成する。貿易収支は自動車の米国向け輸出の減少などを受けて黒字が1031億円と85%減った。第1次所得収支は2兆609億円で4%減だった。

旅行収支の黒字は近年、訪日客の増加で月平均2000億円程度の黒字を維持し、経常収支全体の黒字を支えてきた。新型コロナの感染拡大で3月の訪日旅行客が9割減り、旅行収支の黒字額は2014年11月以来の小ささとなった。

財務省が同日発表した19年度の国際収支統計は、経常黒字が19兆7615億円と前年度比1%の微増だった。貿易収支が6478億円の黒字でほぼ横ばいだった。旅行収支は新型コロナの感染拡大が始まるまでの訪日客増で黒字が2兆4518億円と過去最高だった。第1次所得収支は20兆9968億円の黒字で3%減。海外企業の日本法人などが親会社に支払う配当金が増えた。

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