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豊島逸夫の金のつぶやき

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米国株高の流れを変えた2人の「時の人」

2020/5/13 11:22
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日本時間13日未明から始まった米上院でのファウチ国立アレルギー感染症研究所長らの議会証言は、リモート形式の開催だった。トランプ米大統領におもねることなく本音で論じるファウチ氏は、コロナ関連では最も影響力が強いとされる。何を語るか、世界の市場関係者がライブ中継を見守った。

共和党と民主党の議員たちは、自らの陣営に有利な発言を引き出そうと誘導的な質問を繰り返す。ファウチ氏は、自説に沿う部分は明確に肯定するが、異なる部分は軽く受け流す。やりとりのなかで、金融・資本市場に影響を与えそうな発言が切り取られて見出しとしてニュースに流れ、結果的に株安を誘発した。

具体的には「学校の再開は、遠い橋のごとく先の話」「拙速な経済再開は台無しとなる可能性」「第2波は不可避」「米国の死者数は、公表される数字より多い可能性」などだ。刺激的なコメントが続き、経済再開の期待が急速に後退した。

この注目の議会証言の終了を待ち、いつもより遅く始まったクオモ・ニューヨーク州知事の定例会見でも、不安な話が飛び出した。

100人の子供にコロナ由来とみられる、血管に炎症が生じる「川崎病」に似た症状が発生して3人が死亡したという。クオモ氏は「非常に心配な新たな問題で、現在調査中。他州にも拡散の可能性がある」と語った。

足元での出来事ゆえ、ニューヨーク市場ではより不安が増幅されている。12日の米国株は取引終了間際になって急速に売りが膨らみ、終わってみれば、ダウ工業株30種平均は前日比457ドル安。これまでの反発をけん引してきたナスダック総合株価指数も大幅に下げた。

実体経済の悪化が進んでも、超大型の財政・金融政策への期待からこれまで米国株は買われてきた。だが、経済政策ではコロナ感染を抑えられないことを思い知らされた感がある。ホワイトハウス内でのコロナ感染も増え、トランプ大統領とペンス副大統領は直接顔を合わせる状況を避けている、との報道もある。それでも両者はマスク着用を拒んでいるという。

豊島逸夫(としま・いつお)

 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層真理」を連載。
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima
・業務窓口はitsuotoshima@nifty.com

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