英、日本とのEPA交渉開始へ 日EU協定基盤に

英EU離脱
2020/5/13 6:02
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【ロンドン=中島裕介】英政府は12日、近くテレビ会議を通じて日本との新たな通商協定の交渉に入ると発表した。英国は1月末に欧州連合(EU)を離脱したため、現状のまま12月末の離脱の激変緩和のための「移行期間」を超えると、日英間では日欧の経済連携協定(EPA)による関税の優遇措置が失われる。両国は日欧EPAの内容を基盤に、年明けに新協定が発効できるよう交渉を進めたい考えだ。

日英のEPA交渉が始まる(英国国旗が掲げられる英国会議事堂付近)

トラス英国際貿易相は12日の声明で「新型コロナウイルスの影響で困難を抱える中、新協定は投資や雇用の増加をもたらす」と強調。日本との交渉は英国が関心を示す環太平洋経済連携協定(TPP)加盟への重要な一歩になるとの認識も示した。日本側は自動車などの分野で日欧EPA並みかそれ以上の条件を引き出したい構え。英側は衣料品や金融の分野で恩恵を得たい意向だ。

ただ英の最大の課題であるEUとの離脱後の将来関係交渉は難航している。英政府は否定しているが、コロナ対策に専念するため移行期間を12月末から1、2年ほど延長するよう国内外で圧力が高まっている。もし移行期間を延長すれば、その間は日英協定は発効できなくなるため、交渉は英EUの動向を見極めながらの協議になる。

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