ピザ窯付き車で移動販売 コロナに負けない外食

2020/5/15 2:00
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長引く新型コロナウイルスの感染拡大で、外食産業がかつてない打撃を受けています。逆境をあの手この手のアイデアで乗り切ろうとする飲食店もあります。緊急事態宣言が続く首都圏での取り組みを、写真と映像で追いました。

■移動販売車で「焼きたてピザをどうぞ」

都内の閑静な住宅街にフードトラックが停車しました。香ばしい匂いに通行人が足を止めています。車内の石窯で調理した焼きたてのピザを売る、飲食店「ピッツェリア バッカムニカ」の移動販売車です。

新型コロナウイルスの影響で、4月から店内の飲食を中止したところ売り上げが半減。予約客を回る出張販売に乗り出しました。マルゲリータ(1050円)や、クアトロフォルマッジ(1000円)が人気といいます。

予約を受けた住宅街で開店準備(11日、東京都世田谷区)

予約を受けた住宅街で開店準備(11日、東京都世田谷区)

車内の奥には、まきで焼くピザ窯がある

車内の奥には、まきで焼くピザ窯がある

同社の硲由考社長(35)は「お客さんに声をかけてもらい励みになる。コロナが終息しても続けたい」と話します。3人の子供と受け取りに来た蓑田ゆかりさん(41)は、「巣ごもりだから家でみんなで楽しく食べたい」と笑っていました。

もちもちとした食感が人気という

もちもちとした食感が人気という

■中華街でドライブスルー

横浜中華街(横浜市)は13日、ドライブスルー方式の販売を始めました。客が店に予約した料理を近くの駐車場で受け取る仕組みです。組合に加盟する約400店舗のうち、18店が参加しています。

そのうちのひとつ、広東料理店「吉兆」の鶴岡毅さん(74)は「40年以上この街で働いているが、リーマン・ショックのころより状況はひどい」と嘆きます。売り上げは9割減だと言います。初日に利用した男性客は「地元を応援する気持ちで来た。また利用したい」と話していました。

閑散とする横浜中華街。多くの店がシャッターを閉めている(13日、横浜市中区)

閑散とする横浜中華街。多くの店がシャッターを閉めている(13日、横浜市中区)

■クラフトビールを量り売り

10種類以上のクラフトビールの量り売りを始めた「よなよなビアワークス」(10日、東京都武蔵野市)

10種類以上のクラフトビールの量り売りを始めた「よなよなビアワークス」(10日、東京都武蔵野市)

クラフトビール大手のヤッホーブルーイングが運営する都内の飲食店「よなよなビアワークス吉祥寺店」は、先月25日から自社ビールの持ち帰り販売を始めました。限定ビールのひとつは2リットルで3300円。国税庁が救済措置で、期限付きの酒類小売業免許を新設したため可能になりました。

ビールにあうテークアウトも

ビールにあうテークアウトも

店のテークアウトの売り上げは、料理のみだったころに比べ約1.5倍に増えたとのこと。50代の男性客は「きょうで4回目。コロナの終息後もしばらく続けてもらえたら」と期待していました。

(写真映像部 森山有紗、石井理恵、金谷亮介、鈴木輝良)

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