軽トラスーパー「とくし丸」 全都道府県に展開

2020/5/12 20:24
保存
共有
印刷
その他

外出自粛の影響で、移動スーパーのとくし丸の1台あたりの売上高は伸びている

外出自粛の影響で、移動スーパーのとくし丸の1台あたりの売上高は伸びている

全国で移動スーパーを展開する、とくし丸(徳島市)は12日、沖縄県のスーパー、リウボウストア(那覇市)と提携したと発表した。リウボウストアは8月にも移動販売を始める。新型コロナウイルス感染拡大防止で外出自粛が広がる中、移動販売の需要は拡大。沖縄での事業開始によって、47都道府県全てで、とくし丸が稼働することになる。

リウボウストアは那覇市を中心に沖縄本島で13店舗を展開しており、移動販売は今回が初めて。今後、両社が協力して販売業務を担う「販売パートナー」と呼ぶ個人事業主を募る。パートナーが集まり次第、販売エリアを拡大していく。

移動販売はリウボウストアの店舗から生鮮食品や日用品など400品目を軽トラックに積み込んで週2日のペースで地域をまわり、消費者の自宅近くで販売する。移動販売車を運行するパートナー募集に向け、新型コロナウイルス感染防止のためオンラインでの事業説明会を計画している。

リウボウストアの担当者は「沖縄でも高齢化が進んでいる。都市部店舗ではワンメーターでもわざわざタクシーで来店し、買い物して帰られるお客さんもいる。移動販売の需要は高い」と話す。とくし丸の住友達也社長は「沖縄は公共交通機関が少ない一方で人口が多い。とくし丸の稼働台数は今後、さらに増えるだろう」と見込んでいる。

新型コロナ感染防止対策として全国で外出自粛が広がる中、移動販売に対する消費者ニーズが高まっており、とくし丸の稼働台数の増加ペースも上がっている。2019年には新たに111台が稼働。新規稼働台数はその前の年に比べて18%増だ。20年も1月以降、12日までで58台が新規に稼働を始めた。とくし丸との契約スーパーはリウボウストアを加えて全国で127社になった。

とくし丸1台あたりの売上高も拡大している。同社によると、一日あたりの平均売上高は4月に入ってから10万円を超えており、8万円台だった昨年の平均より2割以上増えているという。これまで「買い物弱者」と呼ばれる高齢者が顧客層の中心だったが、「最近では若い母親などこれまであまり利用しなかった顧客が増えている」(住友社長)状況だ。

とくし丸は4月、セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂と提携。東京都八王子市内にある「イトーヨーカドー南大沢店」を拠点店舗にした移動販売を開始した。住友社長は「地方都市に限らず大都市でも買い物弱者は増えている。全国47都道府県での稼働が実現することは、とくし丸のビジネスモデルが地方から都市部まで通用することが証明された」と話している。

(那覇支局 酒井恒平、徳島支局 長谷川岳志)

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]