DMG森精機2年目社員の自殺「労災」 奈良労基署

2020/5/12 18:00
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工作機械大手、DMG森精機(名古屋市)に技術職として勤めていた入社2年目の男性社員(当時24)が2018年12月に自殺し、奈良労働基準監督署が労災認定していたことが12日、分かった。遺族らが明らかにした。時間外労働が100時間を超える月があり、精神障害が原因と認めた。認定は4月16日付。

自殺した森精機社員の労災認定について語る遺族ら(12日、名古屋市)

遺族の代理人弁護士によると、男性は17年4月に入社し、工作機械のプログラミングに携わっていた。18年9月から労働時間が長くなり、同10月の時間外労働は101時間、亡くなる直前の1カ月間では124時間を超えた。奈良県内の社員寮から三重県伊賀市の工場まで、往復約2時間かけて車で出勤する日も多かった。

男性は自殺の約1カ月前、自室のスマートスピーカーに「OKグーグル、死にたいよー」と話しかけていたという。

DMG森精機は「重く受け止め、ご遺族には及ぶ限りの償いをさせていただく。このような問題を繰り返すことのないよう、労災の防止と社員の健康管理に努めていく」とコメントした。

遺族は長時間労働やパワーハラスメントによる精神障害が原因だとして労災認定を求めていた。記者会見した男性の父親(61)は「そこまでつらかったなら、もうちょっと弱音を聞いてあげられたらと悔やまれる。今後このような痛ましいことが二度と起きないよう、再発防止に真摯に取り組んでほしい」と話した。

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