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英ヴァージン、宇宙旅行ベンチャー株を一部売却 資金確保

【ロンドン=篠崎健太】英ヴァージン・グループは11日、米宇宙旅行ベンチャー、ヴァージン・ギャラクティック・ホールディングスの株式を一部売り出すと発表した。売却総額は足元の株価で5億ドル(約540億円)程度となる。グループの航空会社が新型コロナウイルスで大きな打撃を受けており、売却によって運転資金を確保する。

ヴァージン・ギャラクティック上場を見守る創業者ブランソン氏(2019年10月、ニューヨーク証取)=ロイター

傘下の投資会社が持つ株式のうち最大2500万株を、証券会社を通じて売り出す。外部の出資者分を除くと、ヴァージン・グループは4億ドル程度の売却収入を得る計算になる。同投資会社はギャラクティックの発行済み普通株の5割強、1億1千万株あまりを保有しており、筆頭株主にはとどまる見通しだ。

ヴァージン側は米証券取引委員会(SEC)への提出書類で、売却資金について「新型コロナで前例のない影響を受けているレジャーや旅行事業の支援に使うつもりだ」と説明した。

ギャラクティックは、ヴァージン・グループ創業者のリチャード・ブランソン氏が2004年に設立した。無重力体験を楽しめる宇宙旅行の商用化をめざして、宇宙船の開発を進めている。19年10月にニューヨーク証券取引所に上場した。

ヴァージン・グループ傘下の英航空会社ヴァージン・アトランティックは、新型コロナでほとんどの運航が止まり、経営危機に直面している。5日には従業員の約3割にあたる3150人の削減計画を発表した。運転資金を工面するため、ブランソン氏が期待をかけて育ててきたギャラクティック株を一部手放さざるを得なくなった。

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