米マリオットの1~3月、純利益92%減 稼働率低迷

2020/5/12 2:15
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【ニューヨーク=西邨紘子】米ホテル大手のマリオット・インターナショナルが11日発表した2020年1~3月期決算は、純利益が前年同期比92%減の3100万ドル(約33億円)だった。新型コロナウイルスの感染拡大で客室の稼働率が下落した。顧客データの流出問題や傘下ホテルの減損処理も重荷となった。特殊要因を除いた1株利益は0.26ドルで、前年同期(同1.41ドル)と市場予想(0.87ドル程度)をいずれも下回った。

客室稼働率は低水準だが回復の兆しもある=AP

売上高は7%減の46億8100万ドル。収益力を計る指標となる「1室当たりの売上高」は北米が約2割減った。新型コロナがいち早く広がった中国のマイナス幅が大きく、北米を除く地域は3割減だった。

3月以降はマリオットの主力市場である米国を中心に新型コロナの感染が急拡大し、業績への影響が深刻になっている。4月には1室当たりの売上高が前年同期比9割減まで落ち込み、現時点で傘下ホテルの4分の1が営業を停止しているという。

新型コロナの収束が見通せないなか、同社は従業員を大規模に一時帰休させている。一方で4月に16億ドルの社債を発行して手元資金を確保し、需要低迷の長期化に備えている。

アーン・ソレンソン最高経営責任者(CEO)は11日、米国の客室稼働率について「非常に低いが、20%程度で安定し始めた」と説明した。近距離の自動車移動による宿泊需要が一部で回復しているという。中国では2月半ばに10%程度だった客室稼働率が4月に25%まで戻った。ソレンソン氏は「旅行の潜在的需要は明らかにある」と指摘した。

新型コロナの影響に関する不確定要素が多いとして、20年12月期通期の業績見通しは開示しなかった。

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