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三菱重工、20年ぶり赤字 前期、税引き前損益

三菱重工業の業績が悪化している。11日発表した2020年3月期の連結税引き前損益(国際会計基準)は326億円の赤字(前の期は1950億円の黒字)だった。赤字は海外プラントの損失が膨らんだ00年3月期以来20年ぶり。自社開発のジェット旅客機「スペースジェット」事業で1200億円強の減損を計上したほか、主力事業の民間航空機や自動車向け部品が振るわなかった。

航空機向け部品は、民間機事業で最大の顧客である米ボーイングの影響が大きい。同社は新型機の墜落や新型コロナウイルスによる工場の休止を受け、大幅な減産に踏み切った。納品する三菱重工も名古屋の工場の操業を休止している。

自動車部品では貿易摩擦などの影響で完成車の生産が減り、ターボチャージャーやカーエアコンなどの販売が減った。今年に入ってからは新型コロナの影響による生産停止が追い打ちとなった。

スペースジェット事業では減損や開発費で2633億円の損失を計上した。事業の価値はゼロまで引き下げた。純利益は前の期比21%減の871億円。繰り延べ税金資産が膨らんだ。

売上高にあたる売上収益は前の期比1%減の4兆413億円だった。原子力や火力発電向けボイラーなどは堅調で、ほぼ横ばいだった。

21年3月期の税引き前損益はトントンを見込む。新型コロナによる影響は1400億円と見積もった。スペースジェット事業では1200億円程度の追加費用を見込む。

今期は現金を稼ぐ力の低下も懸念材料になる。自由に使えるお金を示す純現金収支(フリーキャッシュフロー)は前期の2129億円の黒字から4000億円の赤字となる見通し。新型コロナを受けた事業環境の悪化で運転資金が膨らむ。

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