マスクなどの医療品 なぜ不足? - 日本経済新聞
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マスクなどの医療品 なぜ不足?

2020年5月12日の日本経済新聞朝刊1面に「医療品 海外依存高く」というニュースがありました。新型コロナウイルスの感染が広がるなか、日本はマスクや防護服の大部分を海外からの輸入に頼っています。医療関連品の供給不安に政府や企業はどう対応するのでしょうか。

医療用マスクが不足していますが、これは日本に限ったことではありません。各国が買い取り強化で争奪戦を繰り広げているのです。現在、世界中で需要が高まっている医療用サージカルマスクは70~80%、人工呼吸器は90%以上、全身防護服はほぼ100%を、日本は輸入に頼っています。そのため、国内に供給したくても十分に買い入れできない状況となっています。

政府は買い入れを急ぎつつ、医療現場とメーカーを結びつける仕組みづくりを始めました。生産協力を申し出た企業や医療機器メーカーの情報を病院に提供することで、必要な医療品を直接発注できるようにしました。この仕組みに協力を申し出た企業は400社を超えました。また、2020年度補正予算には医療品の生産拠点の国内回帰を促す補助金2200億円を盛り込みました。

生産を海外移転することで、地震などの災害リスクを分散したり、人件費などのコストを抑えたりすることができますが、もしもの時のために手元に残しておくことも必要かもしれません。日に日に減る私のマスク所持数。医薬品などで政府が進めるという「備蓄」を、私ももう少ししておけばよかったと思うきょうこのごろ。

20代編集者が同世代にむけて新聞の読みどころを発信する「朝刊1面を読もう/Morning Briefing」は平日朝に公開します。もっと詳しく知りたい人は5月12日の朝刊1面を読んでみてください。
この記事をまとめた人:黒田麻友
2018年入社。1面などの見出し付け・レイアウトを担当。政府が配った布マスクで出社するといろんな人が声をかけてくれる。

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