弁護士ドットコム、電子契約の売上倍増狙う

2020/5/11 20:17
保存
共有
印刷
その他

弁護士ドットコムは11日、提供する電子契約サービス「クラウドサイン」の事業売上高について2021年3月期は前期(6億4000万円)比2倍の10億円規模を目指すと明らかにした。押印に取って代わりインターネット上で契約手続きができるクラウドサインは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うリモートワークの普及などで、需要が急速に高まっている。

内田陽介社長は「時代の変化のがさず、一気に普及させていきたい」と話し、認知度向上のため積極的な宣伝活動や担当者の増員を進める。名刺管理サービスを手掛けるSansanと共同で契約書の自動電子化サービスも今期中に導入する。

「クラウドサイン」の4月の新規導入社数は6544社と前年同月に比べ3.1倍だった。リモートワークを阻む押印作業から脱却する動きが広がり、クラウドサインへの申し込みが増えている。無料で利用しているユーザーも一定数あるが、「有料プランへの転換も進んでいる」(内田社長)という。

足元で追い風が吹くクラウドサイン事業だが、黒字化は道半ばだ。事業拡大に向けた投資がかさみ、20年3月期は事業単体で3~4億円の営業赤字だった。21年3月期も広告費や人件費を積み増すため、営業赤字の見込み、22年3月期以降、通期の黒字転換を目指すという。

足元では米大手のドキュサインがNEC子会社の企業と組むなど競合他社の動きも活発になっている。クラウドサインは社数ベースでは国内シェア8割とトップの地位を築く。競争環境下でも強固な顧客基盤を守りながら、利益を確保できるか市場は注目している。

同日弁護士ドットコムが発表した20年3月期の通期決算は売上高が前期比32%増の41億3200万円、営業利益が23%減の3億9200万円だった。販管費の増加が響いた。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]