東証REIT指数、2カ月ぶり高値 ホテルなどに買い

2020/5/11 20:30
保存
共有
印刷
その他

11日の東京市場で、不動産投資信託(REIT)の総合的な値動きを示す東証REIT指数が続伸し、およそ2カ月ぶりの高値水準で取引を終えた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言が段階的に解除されるとの期待が広がり、売られてきたホテルや商業施設に関連するREITへの買い戻しが入っている。

東証REIT指数は前週末比24ポイント(2%)高い1680.63で取引を終えた。3月12日以来およそ2カ月ぶりの高値水準で、2月の高値から3月の安値までの下落幅の半分を取り戻す「半値戻し」の1698.09に迫った。

ホテル系のジャパン・ホテル・リート投資法人が一時13%高、インヴィンシブル投資法人が7%高をつけたほか、商業施設系の日本リテールファンド投資法人が8%高、イオンリート投資法人が5%高をつけた。

ホテルや商業施設系REITは、新型コロナの感染拡大を背景に、宿泊需要や利用者の減少に対する警戒感から大きく売り込まれてきた。それだけに国内の経済活動が段階的に再開するとの期待から「売られすぎた銘柄を買い戻す動きが目立った」(みずほ証券の大畠陽介シニアアナリスト)。

米連邦準備理事会(FRB)がマイナス金利を導入するとの思惑から、「世界的に金利低下が一段と進むとの見方で相対的に利回りが高いREITに資金が向かった」(国内証券の情報担当者)面もある。

もっとも、東京五輪の延期や訪日外国人(インバウンド)の減少傾向からホテルなど関連REIT銘柄の業績先行き懸念は根強い。SMBC日興証券の鳥井裕史シニアアナリストは「感染収束まで東証REIT指数は1550~1800程度の間でボラティリティー(変動率)が高い展開が続きそうだ」とみている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]